マカフィーリブセーフはインストール可能デバイス数が無制限なため、企業やスモールオフィス等で使用したいと考える方も多いと思います。
そのような方に、法人での同製品の利用方法と、利用する際の注意点について解説します!
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マカフィーの法人向け製品について
マカフィーは、以前はコンシューマー(個人)向けと法人向けの両市場で事業を展開していました。しかし、2021年に法人事業を投資グループのSymphony Technology Group(STG)に売却したため、新生マカフィーはコンシューマー向けサイバーセキュリティに特化した企業となりました。
そのため、現在同社は法人向け製品の開発・販売は一切行っておらず、法人契約も用意されていません。
マカフィーリブセーフの法人利用について
上述のように、現在マカフィーは法人向けセキュリティソフトの開発・販売はしていません。しかし、マカフィーリブセーフに代表される同社のコンシューマ向け向け統合セキュリティソフトは、企業でも問題なく利用することが可能です。
旧マカフィー時代は、同社は個人向けセキュリティソフトの法人での利用を許可しておらず、サポートページにも以下のように記載されていました。
個人向けマカフィー製品は個人での利用を想定しており、企業内でご利用いただくことはできません。企業で弊社製品をご利用いただく場合、法人向け製品の導入を是非、ご検討ください。
https://www.mcafee.com/support/?locale=ja-JP&articleId=TS103076
しかし現在は、同社はコンシューマー向け製品の法人利用を認めています(※2024年1月にマカフィーのカスタマーサポートに確認済み)。これは、同社が法人向けセキュリティソフトを売却したことから、製品間の棲み分けの必要がなくなったためだと思われます。
そもそも法人向けセキュリティソフトとは?
さて、そもそも、法人向けセキュリティソフトの利点とは何でしょうか?
ものすごく簡単にいうと、以下の2つです。
- 複数の端末(パソコンやスマホ)を管理サーバーから集中管理・監視できる
- ライセンスの管理(購入・更新)が簡単
つまり、上記の2点をそれほど重要視しないのであれば、通常のコンシューマ向けセキュリティソフトで十分ということになります。
1については、法人向けセキュリティソフトの場合、通常は専任の管理者を配置し、数百台、数千台のデバイスに対するインストールや設定変更を集中管理します。ただ、数十名程度の企業やオフィスの場合は、専任の担当者が必要なほどの作業は発生しません。
2については、法人向けセキュリティソフトの場合、数百台や数千台単位で利用可能な一つのライセンスを購入するため、デバイスの数が多い場合はライセンスの管理が楽になります。ただ、マカフィーリブセーフはインストール台数が無制限なため、ライセンスの管理に手間はかかりません。
つまり、小規模な企業・オフィスであれば、法人で利用する場合でもマカフィーリブセーフで十分な場合が多いということです。
マカフィーリブセーフを企業・オフィスで使用する場合の注意点
マカフィーリブセーフに代表されるマカフィーのコンシューマー向け製品を法人で利用することは、ライセンス上何も問題はありません。ただ、本来個人向けに開発された製品であることから、注意すべき点もあります。
マカフィーリブセーフをインストールするデバイスは、一つのマカフィーアカウントを共有します。例えば、マカフィーリブセーフを10台のデバイスにインストールする場合、その10台のパソコン(またはスマホ・タブレット)は同じ一つのマカフィーアカウントで管理します。
したがって、社員間で個人情報を不用意に共有しないためにも、アイデンティティモニタリングのようにデバイス単位ではなくマカフィーアカウント単位で使用する機能は使用しないようにした方が良いでしょう。あるいは、マカフィーアカウントのログイン情報は個々の社員に共有しないというのも一つの方法です。
アイデンティティモニタリングの監視対象項目の設定は、デバイス単位ではなくマカフィーアカウント単位で行います。法人で使用する場合はアイデンティティモニタリング機能の必要性は少ないと思いますが、もし使用する場合は個人情報を登録しないようにしましょう。
また、マカフィーのWebサイトの「マイアカウント」ページ上には、製品をインストールしているデバイス名が表示されますが、デバイス数があまりに多いとすべてのデバイス名を表示できず、動作状態が確認できないデバイスが発生する可能性があります。
これについては、リモートでデバイスの動作状態を集中的に管理する必要がないのであれば、それほど気にする必要はないでしょう。
上記の点に注意すれば、企業でも問題なく利用可能です。
マカフィーリブセーフはリモートワークにも最適
従業員にリモートワークを許可する場合、デバイスのウイルス対策に加えて、個人情報や機密情報が通信中に盗聴されることを防ぐためのVPNが必須になります。
その点、マカフィーリブセーフには、強力なウイルス対策機能に加えてVPNが搭載されていますので、別途VPNを購入する必要がなくなります(※500MB/月を超えて利用する場合は自動更新の契約が必要)。
VPNには無料の製品もありますが、悪質なVPNプロバイダーの中にはユーザーの利用記録を保存して個人情報や機密情報にアクセスしようとするものもいます。従って、信頼できる企業が提供するVPNを利用することが非常に重要となります。
その点、マカフィーのVPNは、信頼できる世界的なセキュリティソフト会社が運営していますので、安心してサービスを利用することが可能です。
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まとめ
マカフィーリブセーフは、マカフィーを代表する統合セキュリティソフトです。
オンラインで手軽に購入できることに加えて、インストール台数無制限なため、小規模な企業・オフィスにとっては1台あたりのコストを抑えられるので大変魅力的な製品です。
また、マルウェア保護性能も非常に高く、ほぼすべてのテストにおいてトップレベルにランキングしています。
マカフィーは、多くのセキュリティソフトを販売しているため、どれを選ぶべきか悩む人が多いのですが、以下の記事で、マカフィーリブセーフとその他のマカフィー製セキュリティソフトとの違いを詳しく解説していますので、こちらも参考にしてみてください。