【ノートン】と【ウイルスバスター】を徹底比較！（2025年1月版）

この記事ではノートン360とウイルスバスターの2製品を様々な角度から比較しています。

まずは、それぞれどんなユーザーにおすすめなのかを紹介し、さらに搭載されている機能や性能の違い等についても詳しく説明します。どちらを購入すべきか迷っている方は、ぜひ参考にしてください！

【結論】ノートンとウイルスバスター、どちらがおすすめ？

どんな人におすすめ？
ノートン360	ウイルスバスター
総合的な性能の高さと世界シェアNo.1の安心感を求める方	製品の使いやすさと充実したサポート体制を求める方

※2024年7月に発売された新製品「ウイルスバスタートータルセキュリティ」については、以下の記事もご覧ください。

ノートンとウイルスバスターの特徴を簡単にまとめると？

	ノートン360	ウイルスバスター
製品の特徴	世界シェアNo.1＆豊富な機能	国内シェアNo.1&充実したサポート
おすすめのユーザー	全てのユーザー	UIが分かりやすいので初心者向き
1年版の価格	7,680円 （3台版の価格）	6,380円 （3台版の価格）
3年版の価格	14,480円 （3台版の価格）	14,960円 （3台版の価格）
インストール可能台数	1台/3台/5台/10台	3台/6台
機能の特徴	個人情報の流出監視やVPNも搭載	日本のフィッシング詐欺に強い
マルウェア防御率	99.98%	97.95%
動作の軽さ
返金保証	60日間	なし
サポート	●電話：10:00-19:00（平日のみ） ●チャット：24時間（毎日）	●電話：9:00-18:00（平日のみ） ●チャット：9:00-21:00（毎日） ●メール：24時間受付 ●LINE：9:30-17:30（毎日）
公式ストア	公式ストア	公式ストア

ノートンとウイルスバスターの価格の違いは？

ノートン360にはインストール可能デバイス数や機能の違いによって、多くのラインナップが用意されていますが、ウイルスバスターの製品構成は比較的シンプルで、これまでは3台のデバイスにインストール可能なウイルスバスタークラウドしか用意されていませんでした。

しかし、2024年7月に6台までインストール可能な新製品ウイルスバスタートータルセキュリティが発売されたことで、ウイルスバスターの選択肢は増えました。

通常、セキュリティソフトの価格を比較する際は、インストール可能デバイス数が同じ製品同士で比較します。まずは、ウイルスバスタークラウドと、同じく３台のデバイスにインストール可能なノートン360デラックスと比較してみましょう。

3台版	ノートン360デラックス	ウイルスバスタークラウド
１年版	7,680円	6,380円
３年版	14,480円	14,960円

1年版はウイルスバスタークラウドの方が安く、3年版はノートン360デラックスの方が安くなっています。ノートン360デラックスの機能はウイルスバスタークラウドよりも豊富なことを考えると、ウイルスバスタークラウドの３年版については多少割高感を感じる価格設定となっています。（※ただし、当サイトで配布している割引クーポンを利用すると500円引きで購入できますので、ノートン360デラックスより安くなります）

ノートン360デラックスには、以前2,780円（1年1台版）で販売されていた「ダークウェブモニタリング」と、現在も3,290円（1年1台版）で販売されている「ノートンセキュアVPN」が標準搭載されています。ウイルスバスタークラウドには、個人情報流出監視機能とVPNについてはどちらも搭載されていません。

次に、6台のデバイスにインストール可能なウイルスバスタートータルセキュリティと、5台のデバイスにインストール可能なノートン360プレミアムと比較してみましょう。

5-6台版	ノートン360プレミアム（5台）	ウイルスバスタートータルセキュリティ（6台）
１年版	7,980円	7,700円
３年版	15,480円	16,940円

この2製品の機能はほぼ同等ですが、1年版はウイルスバスターが安く、3年版は逆にノートン360が安くなっています。ウイルスバスタートータルセキュリティの方がインストール可能デバイス数が多いことを考えれば、ノートン360よりも価格が高くなるのが自然です。そう考えると、ウイルスバスタートータルセキュリティの1年版はお買い得な価格設定だと言えます。

ちなみに、ノートン360には、1台または2台のデバイスにインストール可能なノートン360スタンダードや、ノートン360プレミアム10台版という製品も用意されています。ご家庭にあるデバイスの台数や必要な機能等を検討して、最も自分に適した製品を選択することが可能です。

ノートン360シリーズ全製品の価格と選び方については、こちらの記事でも詳しく解説していますので、参考にしてください。

ノートンとウイルスバスターの機能の違いは？

これまでは、ノートン360とウイルスバスターの機能を比較した場合、ノートン360の方が明らかに充実していました。

しかし、2024年7月に発売されたウイルスバスタートータルセキュリティは、これまで別売りだった２製品「パスワードマネージャ」と「フリーWiFiプロテクション」を統合したことで、ノートン360に迫る機能を搭載するようになりました。

※また、ウイルスバスターは日本に研究・開発拠点を置いているため、フィッシング詐欺対策に非常に強みを持っています。詳しくは以下の記事も参考にしてください。

Windows版の機能比較

	ノートン360デラックス	ウイルスバスター
マルウェア対策
ファイアウォール
ID/パスワード管理		5個以上のIDを管理するにはウイルスバスタートータルセキュリティが必要。ウイルスバスタークラウドの場合は別製品「パスワードマネージャー 」の購入が必要。
子供のネット利用管理
ネットバンキング保護	特定の金融機関のみ
Webカメラ保護
VPN
個人情報の流出監視と通知		ウイルスバスタートータルセキュリティには当該機能が含まれているが、ウイルスバスタークラウドの場合は別製品「パスワードマネージャー 」の購入が必要
ウイルス駆除サービス	自動更新契約時に利用可能
自動クラウドバックアップ

Mac版の機能比較

	ノートン360デラックス	ウイルスバスター
マルウェア対策
ファイアウォール
ID/パスワード管理	ノートンパスワードマネージャー	5個以上のIDを管理するにはウイルスバスタートータルセキュリティが必要。ウイルスバスタークラウドの場合は別製品「パスワードマネージャー 」の購入が必要。
Web脅威対策	ノートンセーフウェブ
子供のネット利用管理		URLフィルタ
VPN
個人情報の流出監視と通知		ウイルスバスタートータルセキュリティには当該機能が含まれているが、ウイルスバスタークラウドの場合は別製品「パスワードマネージャー 」の購入が必要
不要ファイルの除去

Android版の機能比較

	ノートン360デラックス	ウイルスバスター
マルウェア対策
危険サイトブロック
SMSフィッシングメール詐欺対策
リモートロック/消去 （盗難対策）
GPSで端末位置を捜索 （盗難対策）
リモートで周囲を撮影 （盗難対策）
警告音を鳴らす （盗難対策）
SIMカード保護 （盗難対策）
アプリのスキャン
パフォーマンス最適化
子供のネット利用管理
個人情報の流出監視と通知		ウイルスバスタートータルセキュリティには当該機能が含まれているが、ウイルスバスタークラウドの場合は別製品「パスワードマネージャー 」の購入が必要
VPN		ウイルスバスタートータルセキュリティには当該機能が含まれているが、ウイルスバスタークラウドの場合は別製品「フリーWiFiプロテクション」の購入が必要
Wi-Fi安全性チェック

一見すると、ノートン360には盗難対策機能が一切搭載されていないように見えるかもしれません。

しかし、今はGoogleが提供する専用アプリ「Find My Device（デバイスを探す）」を使えば、位置の特定、ロック、データ消去等の盗難対策機能を無料で利用可能です。そのため、セキュリティソフトが独自に盗難対策機能を搭載する必要性はあまりありません。

iOS版の機能比較

	ノートン360デラックス	ウイルスバスター
危険サイトブロック
SMSフィッシングメール詐欺対策
GPSで端末位置を捜索 （盗難対策）
警告音を鳴らす （盗難対策）
Wi-Fi安全性チェック
子供のネット利用管理
個人情報の流出監視と通知		ウイルスバスタートータルセキュリティには当該機能が含まれているが、ウイルスバスタークラウドの場合は別製品「パスワードマネージャー 」の購入が必要
VPN		ウイルスバスタートータルセキュリティには当該機能が含まれているが、ウイルスバスタークラウドの場合は別製品「フリーWiFiプロテクション」の購入が必要
カレンダースパム対策

盗難対策機能については、Android版アプリと同様、Appleが用意している「iPhoneを探す」というサービスを利用できますので、セキュリティソフトが独自に盗難対策機能を搭載する必要性はあまりありません。

ノートンとウイルスバスターのマルウェア保護性能の違いは？

以下は、第三者テスト機関が各主要セキュリティソフトのWindows版アプリのマルウェア保護性能（ウイルス対策機能の性能）をテストした結果です。

AV-Comparatives

2023年9月のAV-Comparativesによるテスト結果では、ノートンのマルウェア検出率が99.98%で主要セキュリティソフトの中でトップの成績なのに対し、ウイルスバスター（トレンドマイクロ）は97.95%と最下位となっています。

誤検出数については、前回2023年3月の最新の検証結果では、ウイルスバスターの方がノートンより多かったのですが、2023年9月の検証ではノートンの方が多くなっています。

AV-TEST

一方、もう一つの有名な第三者テスト機関であるAV-TESTのテスト結果によると、ノートンもウイルスバスター（トレンドマイクロ）も6点満点中6点の評価でした。

マルウェア保護性能の比較のまとめ

	ノートン360デラックス	ウイルスバスタークラウド
AV-Comparatives		ランク外
AV-TEST

ノートンとウイルスバスターではどちらが軽い？

以下は、第三者テスト機関が各主要セキュリティソフトのWindows版アプリのパフォーマンス（パソコンの動作に与える影響）をテストした結果です。

AV-Comparatives

AV-Comparativesのテスト結果では、ノートンよりもウイルスバスター（トレンドマイクロ）のパフォーマンスが低い（パソコンの動作に影響がある）という評価となっています。

AV-TEST

一方、もう一つの有名な第三者テスト機関であるAV-TESTのテスト結果によると、ノートンは6点満点中5.5点、ウイルスバスター（トレンドマイクロ）は6点満点中6点の評価でした。

軽さの比較のまとめ

	ノートン360	ウイルスバスター
AV-Comparatives
AV-TEST

ノートンとウイルスバスターのテクニカルサポート体制の比較

主要セキュリティソフトメーカーはそれぞれサポートのサービス内容には違いがありますが、ウイルスバスターとノートンは比較的充実したサポート体制を用意しています。

ウイルスバスターでは、電話、チャット、メールに加えて、LINEを使ったサポートを用意しています。普段からLINEをよく使う人には便利なサービスです。

また、ノートンはチャットを使えば24時間365日サポートを受けられます。

第三者テスト機関	ノートン360	ウイルスバスター
電話	平日のみ 10:00-19:00	平日のみ 9:00-18:00
チャット	毎日 24時間	毎日 9:00-21:00
メール		24時間受付
LINE		毎日 9:30-17:30

ノートンとウイルスバスターの使いやすさの比較

ウイルスバスターの大きな特徴の一つが「分かりやすさ」です。

製品のユーザーインターフェースはもちろん、公式HP上の説明も非常に分かりやすく、外資系セキュリティソフト会社の製品によくあるような違和感や分かりづらさを感じることがほとんどありません。

また、製品ラインナップもとてもシンプルで、どの製品を選べばよいか迷うことがありません。したがって、特にパソコン初心者の方に強くおすすめできるセキュリティソフトだと言えます。

一方のノートン360は、ウイルスバスターに比べると用語が分かりづらい部分があります。これは、マカフィー等の外資系セキュリティ企業と同じく、もともと英語で開発された製品を日本語化しているためです。

ただ、最近のセキュリティソフトは、インストールした後はほぼ何も設定する必要はありません。普段はインストールしていることすら意識することも少ないでしょう。

ノートンも十分使いやすい製品ですし、パソコン初心者の方以外は「使いやすさ」についてはそれほど気にする必要はないでしょう。

ノートンとウイルスバスターの無料体験版について

ノートン360とウイルスバスターはどちらも無料体験版を用意していますが、ノートン360の無料体験版の利用の際は注意が必要になります。

ノートン360の30日無料体験版は、試用期間中は製品版と全く同じように全ての機能を使うことができますが、試用期間が終了すると自動的にクレジットカードに料金が請求されて製品版に切り替わります。詳しくは以下の記事で解説していますので、参考にしてください。

一方、ウイルスバスタークラウドの30日無料体験版は、無料体験期間終了後に自動で有償版に切り替わることはありません。30日間経過したら使えなくなるだけですので、気軽に機能を試すことができます。

その他の製品との比較

ノートンとその他のセキュリティソフトの比較

ウイルスバスターとその他のセキュリティソフトの比較

まとめ（結局どちらの製品がおすすめ？）

ノートン360は、マルウェア保護性能、動作パフォーマンス、機能の充実度において、ウイルスバスターよりも優れています。

一方、ウイルスバスターは、製品のわかりやすさ（使いやすさ）やサポートの選択肢の豊富さにおいて、ノートン360よりも優れています。